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執筆者の写真三上真莉菜

ギリシャ神話 神託のタロット 星

17 星 パンドラ

大神ゼウスは、何でも作れる鍛冶(かじ)の神ヘパイストスに美しい女性を作るよう命じました。 ヘパイストスは、ドロをこねて女性の形を作り、命を吹き込みました。オリンポスの神々は、この女性に様々なものを贈りました。飾りや着物、手芸や料理の技術、悪い心までも贈りました。

それで、この女はパンドラ(すべての贈り物を与えられた女)と名付けられたのです。大神ゼウスは「決して、開けてはならぬ」と言って、壷をパンドラに持たせました。この壷の中には、あらゆる病気・災いなどが入っていたのです。

その頃、プロメテウスは大神ゼウスから逃るために旅に出ました。その際、弟エピメテウスに忠告しました。 「人間の災いになるから、神々からはどんな贈り物も受け取ってはならぬ!」

数日後、伝令の神ヘルメースが神々からの贈り物として、箱を持ったパンドラをつれてきました。弟エピメテウスは、喜んでパンドラをもらいうけました。パンドラの美しさに、兄プロメテウスの忠告をコロッと忘れてしまったのです。

エピメテウスが出かけている時、好奇心でいっぱいのパンドラは、とうとう箱を開けてしまいました。 すると、病気、憎しみ、ねたみ、嫉妬...あらゆる悪いものが、黒い霧と一緒に飛び出してきました! 恐ろしさから、パンドラは急いで箱のふたを閉めました。が、すでに中は空でした。これが大神ゼウスの狙いだったのです。

そこに帰ってきたエピメテウスが、パンドラに声をかけましたが、ただただ泣いているばかり。

すると、箱の中からやさしい声がします。「ふたを開けてください。私は〈希望〉です」 エピメテウスは、恐る恐るフタを開けました。

〈希望〉の女神が現れ、空へゆっくりと舞い上がっていきます。パンドラとエピメテウスは、明るい光に包まれました。




星のカードには、金髪の若い女性が、箱の前にひざまずいている

箱は空いていてその中から、羽ばたく虫の群れが飛び出している

あたりは、闇で満ちているのに…パンドラの目には、頭上に浮かぶ星をじっと見ています

星の中には、輝く白いドレスをまとった女性がいます

パンドラは、人間の本質の女性を表し、感情・本能・創造力・直感を意味する

パンドラの箱は、禁じられても抗うことが出来ない感情のように

昆虫は、動物違って意思疎通が出来ない…

純粋、子供らしさの死を表し、厳しい現実の知識、しかし人間の尊いものが星としてある


パンドラと星は、絶望や不安、喪失感を感じていても、未来に生まれる可能性の希望を表す

星は、確実な未来を意味するものではない。

希望は女性の姿で表されるように、理性的ではない直感をもって悪意を振り払う

謎めいたもので、希望は信頼性が生まれてくる

パンドラの目は、輝く光の希望を見つめている

羽ばたく虫たちには、もう気もとめてないかのように…


鑑定していて感じることは…自分自身の気づいていない思いだったり

とても深い愛情を表していると感じています

良くも悪くも純粋な思いでしょうか…

思いが強いのか…周囲や状況も見えていないかもしれません

タロットカードはその時の直感も大事だと感じています

自分自身も含め本人の感じたイメージも聞いて…読み取っていくことが多いですね


素敵なタロットカードの世界を沢山の方に感じてほしいと思っています。









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